定点観測し、ダメだったら他の手を打つ
物事が思い通りに進まないとき、私たちは何をすべきか。
答えは意外にもシンプルだ。
定点観測から始めればいい。
これは誇張でも比喩でもない。
むしろ、全ての改善の出発点となる確かな一歩である。
数値による定点観測は、私たちの行動に強い影響を与える。
以前の記事で書いたように、定量的な目標を設定することには特別な力がある。
それは私たちの意識と行動を目標に向かって引き寄せる「引力」のような働きをする。
単なる数字の羅列ではない。
それは私たちの行動を変える力を持ち、次なる一手を導き出す羅針盤となる。
私自身、営業という未知の領域に飛び込んだとき、この力を実感した。
週次の商談件数や受注数という数値と向き合う中で、次にすべきことが自然と見えてきた。
だが、これは営業に限った話ではない。
重要なのは、目標の要素分解と具体的な改善アクションだ。
定点観測を続けることで、目標と現実のギャップが明確になる。
このギャップこそが、新たなアイデアを生む源泉となる。
そして、数値目標が持つ引力が、私たちを自然と解決策へと導いていく。
改善のサイクルは、以下の流れで確立される:
- 定量的な目標設定
- 要素分解による観測ポイントの特定
- 定期的な観測の実施
- ギャップを埋めるアクションの実行
このサイクルは、一見面倒に感じるかもしれない。
だが、始めてみると不思議と継続できる。
それは、数値という具体的な指標が、私たちの行動を自然と導いてくれるおかげで結果が出るからだ。
もし、結果が出ないならやりたくなくなるだろう。
まさに、目標が持つ引力の力が働いている。
結局のところ、改善とは地道な積み重ねだ。
しかし、その第一歩は必ず定点観測から始まる。
それは、未来への道筋を示す羅針盤となる。