バーでのDJ、お客さんとの交流

先日、札幌のバー「Sixth Sense」でDJをさせてもらった。
実は、こんなに近い距離で、お客さんと会話をしながらDJをするのは初めてだった。

その場で生まれた会話

その日、道外からのお客さんが来ていた。
私は思い切って声をかけてみた。

「何か聴きたい曲があったら、リクエストしてください」
お客さんと色々話しながら、好きな曲を教えてもらった。

リクエストされたのは、この2曲だった。
I WISH / 愛してます - PSG & Original Love
夜を使いはたして feat. PU - STUTS

その場で曲を探す緊張感

リクエストを受けて、その場で曲をダウンロードする。
すでに音楽を流している中、リクエストされた曲をどのタイミングで入れようかと考える。
曲のつながりを意識しながら、でも、流すタイミングがあまり後の方になると、お客さんに聴いてもらえないまま帰宅されてしまうかもしれない。
タイミングをはかる間、話している間にも、曲は流れて時を刻む。

この緊張感が、何とも言えなかった。

曲がつないだ対話

リクエスト曲が流れた。

「お!流れた」という反応。

そして、私はさらに踏み込んでみた。
リクエストされた曲の流れから、「この曲も好きかな」と予測して、Loopをかけてみた。

「この曲も好き!」

お客さんがそう反応してくれた時、曲を通じて会話ができていることが、心から嬉しかった。

DJの新しい楽しみ方

今回の体験を通じて、気づいたことがある。

DJって、こういう楽しみ方もあるんだ。

お客さんとこんなに近い距離で、リクエスト曲をその場で拾って、その場で流す。
対話しながら、その人の好みを読み取って、次の一曲を予測する。
それが当たった時の喜びを共有する。
バーという空間だからこそ感じられる、お客さんとの近い距離感。

これからも、もっとインタラクティブに交流したい。
その場のみんなで、いい時間を作りたい。
そう思えた一夜だった。