エンジニア歴7年目の私が3ヶ月間営業も経験してみて気づいたこと

エンジニア歴7年目の私が、最近3ヶ月間、営業を経験する機会を得た。
この短い期間で、私の中にあった営業に対する固定観念が、まるで目からウロコが落ちるように一変した。

これまで私の頭の中にあった営業のイメージといえば、話術に長けた人が相手を巧みに説得する、そんな姿だった。
元気で社交的、時には強引さすら必要とされる職業
そう思い込んでいたのだ。

しかし、実際に営業の現場に飛び込んでみると、その認識が180度覆される体験をすることになった。
営業の本質は、相手の話に耳を傾け、真のニーズを引き出すこと。

実際、やることはシンプルだった。
お客さんとの対話を通して、相手が本当に求めていることを引き出し、その上で、私たちの商品がそれに合っているかどうかを確認する。
そして、合っていれば提案する。
それだけだった。

この気づきは、私にとって衝撃的だった。
営業とは、顧客の要望を丁寧に聞き取り、最適なソリューションを提案することだと分かったのだ。
これは私が想像していた営業の姿とは全く異なっていた。
押し売りや強引な説得ではなく、顧客の真のニーズを理解し、それに応えることが営業の核心だった。

特に印象的だったのは、あるお客様との会話だ。
「以前、別の会社にシステムを作ってもらったけど、欲しいものとは違うので使っていない」 というお客様の過去の経験を聞いた時、エンジニアとしての私の心が痛んだ。
同時に、適切なニーズの把握と提案があれば、こうした不幸な結果は避けられたはずだと強く感じた。
この経験談は、顧客のニーズを正確に理解することの重要性を再認識させてくれた。

この3ヶ月間の経験を通じて、営業とエンジニアリングは、異なる側面から同じ目標を目指していることに気づいた。
それは、顧客の真のニーズを満たし、価値を提供すること。
両者の視点を持つことで、より良いソリューションを生み出せる可能性を感じている。

今後エンジニアとして仕事を続けていく中で、この営業経験で得た学びを活かしていきたい。
顧客のニーズを深く理解し、それを技術で実現する。
そんな、エンジニアと営業の良いところを兼ね備えた存在になれることを、心から楽しみにしている。