「その日に入る仕事」と「その日に処理すべき仕事」
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多くの人が日々のタスク管理にTO DOリストを活用している。
しかし、このTO DOリストには大きな落とし穴がある。
それは、リストに書き込まれる仕事と、その日に実際に処理すべき仕事が混ざってしまうことだ。
「仕事に追われない仕事術マニャーナの法則・完全版」という書籍で紹介されている「クローズ・リスト」という概念が、この問題に対する新たな視点を提供している。
私自身がこの方法を実践してみて、その効果を肌で感じたので、その体験を交えながら紹介したい。
クローズ・リストとは
クローズ・リストとは、「ここまで!」と明確なラインが引かれたリストのことである。
対して、やるべきことが増えれば際限なく追加されていくリストは「オープン・リスト」と呼ばれる。
この区別が重要な理由は、我々の仕事の性質にある。
物事を前進させればさせるほど、次の課題が見えてくるのだ。
つまり、タスクがなくなることは決してないのである。
実践してみて感じた変化
クローズ・リストを実践してみて、私は大きな変化を感じた。
やるべきこととやれたら嬉しいことが、はっきりと明確に視覚的に意識できるようになったのだ。
これによって「ここまでやるんだ」というものがより鮮明になり、このリストだけは絶対に完了させるというコミットメントが生まれた。
同時に、完了したときの強い達成感と充実感に包まれるようになった。
優先順位の罠からの解放
従来のタスク管理では、優先順位付けが不可欠とされてきた。
しかし、この考え方には重大な欠陥がある。
優先順位付けをやめてコミットメントに焦点を当てることで、混乱がなくなり、今日やるべきことに集中できるようになった。
優先順位付けには以下のような問題がある。
- 効率改善との無関係性: 優先順位を付けても、仕事の効率自体は向上しない。
- 仕事量の増加: 優先順位付けは仕事の量を減らさず、際限なく仕事を抱え込むリスクがある。
- 時間不足の解決にならない: スケジュールに余裕がない状況で優先順位を付けても、根本的な解決にはならない。
クローズ・リストの実践で得た気づき
クローズ・リストを実践する中で、私はいくつかの重要な気づきを得た。
- 本当にやるべきことの見極め: 何を解けば成果が上がるのかについて考えることが極めて重要だ。
- 適切な先送り: 今日やらなくていいことは明日に回すことが大切。これにより、本当に重要なタスクに集中できる。
生活の質の向上
この考え方は、仕事だけでなく生活の質にも大きな影響を与えた。
導入した次の日の夜に行ったお祭りでは、タスクのことを考えずにその場を楽しむことができた。
「その日に処理すべき仕事」がより明確になり、オフの時間を心から楽しめるようになったのだ。
ちなみにお祭りは、『さっぽろオータムファスト』
さいごに
「その日に入る仕事」と「その日に処理すべき仕事」を明確に区別し、クローズ・リストの考え方を取り入れることで、より効率的で満足度の高い仕事管理が可能となる。
これは単なるタスク管理の手法の変更ではなく、仕事に対する姿勢そのものの変革を意味している。
私の経験から言えば、この新しいアプローチは確実に効果がある。
仕事に追われる日々から解放され、仕事を追う充実した時間を送れるようになるはずだ。
ぜひ、皆さんも試してみてはいかがだろうか。