駅のホームで出会った、目的を持って生きる人のかっこよさ

先日の昼下がり、駅のホームのベンチで偶然出会った一人の先生との会話が、今も心に残っている。

始まりは、何気ない天気の話から

声をかけてくれたのは、70代くらいの穏やかな雰囲気の男性だった。
最初は天気の話をしてくれて、それから私が「この辺りにお住まいですか?」と質問したりして、徐々に会話が広がっていった。
話を聞いているうちに、この方がとても素敵な人生を歩まれていることが分かってきた。
現役の病院の先生で、70代になった今でも若手の育成のために病院で働いているのだという。

「癌をなくすために、残りの人生を使いたい」

そして、話はさらに深いところへ。
この先生は、癌をなくすための活動もされているらしく、残りの人生をそこに使っていきたいというようなことを話されていた。
その時の先生の表情が忘れられない。
穏やかでありながら、確信に満ちた笑み
まさに心の中から滲み出てくるような、温かい気持ちを感じた瞬間だった。

自分で人生の意味づけをする強さ

この出会いで強く感じたのは、日々の生活の中に、生きる意味や目的を確かに持っている人の強さだった。
私自身は、おもしろいことや楽しいことを常に味わいたいと思って生きている。
それはそれで大切なことだと思うし、変わらない。
でも、この先生のような方々のおかげで、医療が発展し、多くの人が救われているのだと改めて感心した。
自分で人生に意味を与えること。
それがどれほど人を輝かせるのか、目の前で見せてもらった気がする。

目的を持って生きる人は、シンプルにかっこいい

70代になっても、明確な目的を持って歩み続ける先生。
その姿を見て、素直に思った。
自分の目的を持っている人は、かっこいい!!
年齢なんて関係ない。何かに向かって歩き続ける人の姿には、人を動かす力がある。


目的が明確な70代と出会った昼下がり。
短い時間だったけれど、とても豊かな時間だった。
きっと先生は今日も、誰かのために、そして癌をなくすという大きな目標のために、歩み続けているのだろう。
そんな人たちがいるから、この世界はもっと良くなっていくのかもしれない。