夏の名残を追いかけて - 北海道から東京へ

北海道の秋の訪れは、まるで静かに忍び寄る影のようだ。
つい先日まで半袖短パンで過ごせていたのに、気がつけば肌寒さを感じる日々が増えてきた。
朝晩には温かい白湯が恋しくなり、ふと「ああ、夏が終わったんだな」と実感する。

先日、思い切ってヒートテックを着てみた。
まだ早いかな、と思いつつも、日中と夜の寒暖差に身を委ねた。
9月も終わりに近づくにつれ、すっかり秋の気配が濃くなってきた。
北海道の夏は確かに暑かった。
東京ほどではないにしろ、それなりの暑さを感じる日々だった。
でも今は、その暑さも遠い記憶になりつつある。

そんな中、私は今、飛行機の中にいる。
雲の上から見下ろす景色は、季節の変わり目を忘れさせてくれるほど壮大だ。
目的地は東京。
まだ暑さの残る東京へ向かうことで、少しでも夏を延長したいという密かな願いを胸に秘めている。

北海道の涼しさから東京の残暑へ。この旅は、まるで時間を少し巻き戻すかのようだ。
季節の狭間を行き来する不思議な体験。
この感覚を大切に、東京での日々を過ごしたいと思う。

夏の名残と秋の始まりが交錯する、この特別な時期。
北海道と東京、二つの地域の温度差を肌で感じながら、季節の移ろいを静かに見つめていきたい。