人が変わることの本質的な難しさ

先日、ある方の相談を受けた。
その時の気づきを書き留めておきたい。

人が変わろうとする時、想像以上の負荷がかかる
なぜだろう。
相談を聞きながら、その理由が少しずつ見えてきた。

結論から言えば、変化には必ず自己否定が伴う。
昨日までの自分の行動や考え方を、自ら「違う」と否定することから始めなければならない。
これが実は大きな負担になる。

考えてみれば当然で、人は誰でも何かしらの理由や正当性に基づいて行動している。
その一つ一つの判断を、自分で否定していく作業
これは単なる行動の修正ではない。

つまり、今まで自分が許可していた行動や考えに対して「それはダメだ」と制限をかけていく。
昨日までOKだったことが、今日からNGになる。
その度に心理的な負荷がかかる。

個人差はあるだろうが、変化とはそういう性質のものなのだと、この相談を通じて実感した。
人が本当の意味で変わるということ、それは決して容易なことではないのかもしれない。