ベースとライドが奏でる魅惑の瞬間
Masataka Shida目次
何度でも聴き返したくなる理由 - Neighbors Complain「Just The Two Of Us」カバー
何度聴いても、この数秒間で鳥肌が立つ。
Neighbors ComplainによるJust The Two Of Usのカバーで、最後の大サビに入る直前———静寂が訪れる前の、あの完璧な盛り上がりの瞬間だ。
ベースがうねるように響き、ライドシンバルが絶妙なタイミングで刻む。
たった数秒の出来事なのに、この瞬間のために何度でもリピートしてしまう。
魅惑の瞬間を解剖する
27分14秒から始まる、この魔法のような数十秒間。
ピアノソロが情熱的に駆け上がっていく背後で、ベースとライドシンバルが完璧なサポートを繰り広げている。
ベースは曲全体のリズムをしっかりと支配しながらも、太い音色に軽快さを宿している。
重厚でありながら決して重たくない、この絶妙なバランスがピアノの自由な表現を可能にする。
いいリズムを刻みつつ、音程が波のように動く「うねり」が半端なく気持ちいい——まさにこの表現がぴったりの、生命力あふれる演奏を見せている。
そしてライドシンバルの一定のペース。
派手さはないが、その音の広がりがピアノソロに華やかさを加え、まるで音楽に光を当てているかのようだ。
規則正しく刻まれるリズムが、逆説的にピアノの自由度を高めている。
27分50秒あたり———全てが一つになる瞬間。
ベースのうねり、ライドの輝き、そしてピアノの情熱が完璧に調和し、聴く者を音楽の頂点へと押し上げる。
Neighbors Complainが魅せる「おしゃれ」の正体
この瞬間に凝縮されているのは、Neighbors Complain特有の「おしゃれ」なアレンジセンスだ。
決して技巧に走ることなく、それぞれの楽器が持つ個性を最大限に活かしながら、全体として美しいハーモニーを創り出す。
静寂の直前に訪れるこの盛り上がりは、まるで夕焼けが最も美しく輝く瞬間のように、短いからこそ永遠に記憶に残る。
だからこそ、何度でもあの27分50秒に戻ってしまうのだ。
ベースとライドが奏でる、たった数秒間の完璧な魔法を求めて。
下記は先日のイベントでの私のDJプレイ動画です。 27分14秒〜27分50秒で、この魅惑の瞬間を実際に体験してみてください。
