アプリアイコンにアフォーダンスされる私
先日、iOS 18をインストールして、あるちょっとした設定変更をしてみたら、思わぬ気づきがあった。
アプリアイコンのテキストを非表示にし、さらにグレースケールに変更しただけなのに、スマホとの付き合い方が劇的に変わったのだ。
この新しいiOSアップデートでは、パーソナライズできる新機能が多く追加されている。
その中でも特に興味深かったのが、アプリアイコンのパーソナライズ機能だ。
アプリアイコンからテキストを非表示にしたり、色彩を変更したりできるこの機能が、私の行動にどのような影響を与えるのか、興味深く観察してみることにした。
まず、通常の状態のアプリアイコンについて考えてみよう。
色彩豊かで、テキストの入ったアイコンを見ていると、アプリを起動したくなる衝動に駆られることに気がついた。
これはまさにアフォーダンスの効果であり、私の行動を自然に誘導している。
しかし、先述の設定変更をしてみると、驚くべき変化が起こった。
アプリに対する興味が著しく低下したのである。
まるで食欲が失せたかのような感覚に襲われ、アプリを起動する気が失せてしまったのだ。
この体験から、UIデザインにおける些細な変更が、私の心理や行動に多大な影響を及ぼすことを実感した。
同時に、この機能を使うことで、不要な意欲をかきたてられない環境を、自分で作り出せることに気づいた。
これは単なるUIデザインの話にとどまらない。
iOS 18の新機能は、ユーザーが自分の行動をコントロールし、より良い環境を作り出す手段となる可能性を秘めている。
この機能を使えば、より意識的にアプリを選択し、使用できそうだ。
不必要な通知やアイコンに惑わされず、本当に大切なことに集中できる環境を作り出せるかもしれない。
そう考えると、これからのUIデザインの進化が本当に楽しみでならない。