『強み』にとらわれすぎた私の失敗 - 理想のチーム作りが裏目に出たワケ
チームマネジメントで犯した、ある「思わぬ失敗」について書く。
「個人の強みを活かせば、最強のチームができる」
そう信じて疑わなかった私の考えが、皮肉にもチームを機能不全にしてしまった。
私は、人の強みが大好きだ。
人と交流をしていると、この人は「こんなこともできてあんなこともできる。こんな場面でこんな活躍の仕方があるな〜」などと妄想を繰り広げる毎日である。
だからこそ、その人の強みがピタッとはまっていないと感じられる時のストレスは人一倍大きいのかもしれない。
その特性を持っているからか、私はチーム作りにおいて間違いを犯していたのだ。
それは、一緒に働くメンバーがどのような強み・弱みを持っているかにフォーカスしすぎるあまり、チームにとって、どんな役割、ポジションが必要かということを蔑ろにしていたということである。
- バックオフィスの人が欲しい。
- フロントエンドが得意なエンジニアが欲しい。
大袈裟に言えば、これくらいのふわっとした感覚で一緒に働くメンバーを探していた。
もっと細かくどんな目的で何を達成したいのか?を明確にする必要があった。
なので、私たちの組織は共通の目的を達成するために存在するわけで、個々人の強みを活かすために存在しているわけではないということが理解できていなかった。
もちろん、個々人の強みを活かすことは、強い組織を作っていく上で必要なことだ。
ただ、私はその順番を間違っていた。
目的を果たすために必要な役割が存在し、その次に誰を採用するか?である。
書いているとシンプルなことなのになぜ気づかなかったのかと思う。
一所懸命に取り組んでいると大事なことが見えなくなってしまうものだ。
組織の目的を果たすための役割設計などについて学びを深めていきたいと思う。