「適所適材」の哲学

今回は「適所適材」について書く。

これをみて、「おっ、誤字かな?」と思った方もいると思う。
「適材適所」でしょと。

これは誤字ではなく、意図的であるので安心してもらいたい。

数年前にある後輩から伝えられたメッセージの中に含まれていた言葉である。
「マサさんって、『適材適所』じゃなく、『適所適材』って感じですね。」と。

このメッセージはとても印象深く今も覚えている。
(この間、本人に聞いたら、「そんなこと言いましたっけ?」と覚えてなさそうであった。)

「適材適所」と「適所適材」を考える

「適材適所」の意味を辞書で引いてみよう。

その人の能力・性質によくあてはまる地位任務を与えること。

出典:goo辞書

単純に前から解釈していくと、
「適材」を「適所」に。という流れになる。
既存の人材(適材)に合わせて職場や役割(適所)を見つけるという考え方ができる。
これは個人の強みを活かすということだ。

一方で、「適所適材」は、
「適所」に「適材」を。という流れになる。
まず組織の中で必要とされる役割や職場(適所)を明確にし、そこに合う人材(適材)を見出すという発想だ。
これは組織にとって必要な人材を集めるということだ。(その上で個人の強みが生かされている)

さいごに

「適材適所」と「適所適材」。

微妙なニュアンスの違いを彼は感じ取っていたのかもしれない。
ステキな感性だなと思った。

私の学びとしては、法人運営をする上では、「適所適材」の考え方で進めていこうと思う。
ゴール達成するために必要なピースを揃えるという考えに賛成だ。